環境、社会、ガバナンスの基準に関する透明性とアシュアランスへのニーズの急増に応えるため、LRQAとELEVATEが協業いたします。 LRQAは、環境に関する適合性評価を含む、デジタル化されたアシュアランスサービスの世界的な組織です。LRQAは、ESGおよびサプライチェーンサービスにおいて業界をリードするELEVATEを買収し、急速に変化するリスク環境に対応し、お客様に更なる強力なサービスを提供する予定です。
今回の買収は、LRQAとELEVATEの双方に利益をもたらすと予測されています。 適した製品供給と各地域のサービス拠点を統合することで互いを補完ができ、デジタルサービスの進化をさせる土台を整えることで、お客様のニーズに適確にお応えできるようになると確信しています。
それぞれの市場区分におけるイノベーターとして、LRQAとELEVATEは手を取り合い、持続可能なサプライチェーン アシュアランスに関し、データに基づく見識、アドバイザリー、分析およびベストプラクティスの提供を含む幅広いサービスを提供していきます。 またこの統合によって、地域市場に関する深い専門性を活かし、食品、小売、エレクトロニクス、エネルギー、製造、金融サービス、アパレルなどの幅広い産業に対して、ブランド、ESGアシュアランス、サイバーセキュリティ、検査サービス、トレーニング等の幅広いサービスを提供する予定です。
この6年間、ELEVATEチームは、現場での調査、アドバイザリー、プログラム管理および分析を基礎とし、エンドツーエンドのESGサービスエコシステムの設計と実装に取り組んできました。 このサービスエコシステムを基盤とし、リスクと調達構造に関する顧客独自のニーズを反映して、汎用性の高い一つの監査パラダイムが設計されます。
2021年12月、LRQAは、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが所有者として、資本を管理する完全独立企業となりました。現在は、アシュアランス、検査、サイバーセキュリティサービスに関し、主な成長分野でそのポートフォリオを拡大しながら、各市場での需要の高まりを活用することに注力しています。
LRQAのCEO、Paul Butcherはこう述べています。
「リスクの様相が急速に変化する中で、当社のお客様は、特にESG分野において、そうした状況での対応を支援できるパートナーを求めています。 今回の合意は、そうしたニーズに応えようとする当社の意志を示す大きなサインであると言えます。 躍進する2つの企業をひとつにすることで、私たちはESGという分野に非常に特別な力を生み出そうとしています。優れた専門性に基づき、国際的なスケールで展開しながら、データの信頼という共通の価値観に促され、私たちは変化を起こします。 現在、企業各社がESGへのアプローチの仕方を早急に再考する必要に迫られています。そのような状況の中で進められる今回の買収は、当社がお客様にサポートを提供する方法を変えると私は信じています」
2013年にELEVATEが創立されて以来、その順調な成長を導いてきたIan Spauldingは、LRQAの経営陣に加わることになります。 Spauldingは次のように述べています。
「LRQAとの協力体制は、サプライチェーンにおけるESGという重要な役割において当社が掲げる、データに基づく進歩的なビジョンを後押しするものです。 これにより当社のESGサービスエコシステムが拡大され、世界的に評価の高い当社の『Social（社会）』部門におけるソリューションと、『Environment（環境）』部門におけるLRQAの専門性が結びつき、当社の世界進出と対応部門がさらに広がると確信しています」
Michael Bruun、Jose Barreto、Mihir Lalが率いるゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントチームは、次のように述べています。
「LRQAとELEVATEという、互いを補い合う2つの企業が手を取り合うことを、私たちは非常に嬉しく思っています。両社とも、サービス、品質、顧客重視の姿勢、革新的なリーダーシップにおいて、アシュアランス市場で高い評価を確立しています。 LRQAはELEVATEを取得することで、ESG、デジタル、およびサプライチェーンのクオリティアシュアランスにおける既存の能力をさらに広げ、かつ深めることができます。また、変化の激しいリスク環境の中で、顧客が持続可能な成長の道筋を辿っていけるよう、より充実したサポートを提供できるようにもなります。 私たちは、Ian Spauldingが率いるELEVATEチームを、LRQAに迎え入れることを大変喜ばしく思っています。そして、ますます重要性の高まるESGアシュアランスという部門において、ELEVATEの事業が大きな貢献を果たし、LRQAの成長がさらに促進されることを期待しています」
この取引は、規制当局の認可を受けた後、2022年に完了する見通しです。