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ISO 14001 環境マネジメントシステム

事例紹介:味の素株式会社

2009年に創業100周年を迎えた味の素株式会社。21世紀の人類が抱える3つの重要課題「地球持続性・食資源の確保・健康な生活」に事業を通じて挑戦していくことを、経営方針として掲げている。

同社では、この方針にもとづき、本業と環境貢献を一体化させた事業展開を推し進めている。こうした中で、環境負荷低減とコスト削減につながるプロジェクトが次々と生まれてきた。そのひとつが、物流部門、営業部門が一体となり、商品返品を約45%削減して、大幅な廃棄物・コストの削減を実現したプロジェクトだ。

また、営業企画部のプロジェクトでは、販促物の倉庫在庫率を削減して、廃棄物・コストを削減するとともに、倉庫のさらなる有効活用につなげようとしている。こうした活動の原動力となっているのは、もちろんISO14001。 今回は同社の環境活動・プロジェクトについてレポートする。(取材年月:2011年11月)

ISO事務局インタビュー

地球持続性、食資源の確保、健康な生活に事業を通じて挑戦していく。

食品製造という自然の恵みがあって成り立つ事業だからこそ、先進的な環境経営を推進してきたという味の素株式会社。
創業100周年を迎えて、本業と環境貢献を一体化させるなどその経営をさらに進化させ、大きな成果を残している。

ISO 14001を共通基盤にした グローバルな環境活動

味の素株式会社のロングセラー商品「味の素」はサトウキビが原料となっているように、同社が商品を製造するうえで、地球上の各地域の豊富な自然の恵みが不可欠となっている。そのため、同社では豊かな自然を持続させるべく先進的に環境経営を推進してきた。

例えば、「味の素」の主成分であるアミノ酸はサトウキビの絞り汁を発酵させて作られるが、アミノ酸を取り出したあとの液体にもたっぷり栄養成分が残っているため、その副生液を有機質肥料として地元に還元し、無駄なく活用している。同社では、こうした循環型のビジネスをグローバルに展開している。

「当社は海外進出の歴史が長く、現地で製造して現地の消費者に販売するというビジネスモデルを続けていますから、現地の方々に認めてもらえる事業活動をしていかなければなりません。その一環として、世界22カ国で積極的に環境活動に取り組んでいます。国によって規制や文化、風土、地理的条件も違う中で、ISO 14001を環境活動の共通の仕組みとして活用していますが、全拠点でISO 14001という世界共通の言語で話ができるのは環境活動を進めていくうえで効率的です。」と環境・安全部長 石島 知恵子氏は語る。

本業と環境貢献を 一体化させた事業展開

さらに、同社では創業100周年を迎えた2009年に改めて「いのち」への認識を深
めたグループ理念を定めた。

「"地球持続性・食資源の確保・健康な生活”という3つの重要課題に事業を通じて挑戦していくことを宣言し、グループの存在意義をかけて、このテーマに取り組んでいます。LRQA ジャパンにはビジネスパートナーという立場で、当社の環境方針と事業活動がどう結びついているかを的確に
審査してもらっています。」

と石島氏は語るが、こうした取り組みは、まさに環境貢献と本業を一体化させたものであり、社員たちの環境に対する意識にも変化が訪れているという。

「これまでゼロエミッションやCO2削減などは、コストがかかる取り組みと考えられてきましたが、最近は環境にいいことは会社の成長につながる、という理解が広がってきています。社内の取り組みの具体例として、返品の削減や販促品在庫率の削減で、廃棄物とコストを削減したという事例があげられます。」

と環境・安全部 専任課長 大竹 一夫氏は語る。

こうした取り組みにLRQAジャパンの審査が役立っていると、環境・安全部 専任部長 田辺 和光氏は次のように語る。

「LRQAジャパンの審査員からは、当社の環境活動を的確に評価して、叱咤激励してもらっています。これが社員のモチベーション向上にもつながっていますね。」

本業と環境活動を一体化させ、先進的な経営を推進している味の素株式会社。次ページからは、具体的なプロジェクトと成果について紹介していく。

『味の素株式会社様 事例紹介』
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