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事例紹介:三菱重工業株式会社

LRQAは、三菱重工業株式会社に対し、ISO 19443の審査を実施し、日本企業として初めて認証を授与しました。

三菱重工業株式会社は、東京都千代田区に本社を置き、エネルギー、プラント・インフラ、航空・防衛・宇宙、物流・冷熱・ドライブシステムなど多岐にわたる分野で事業を展開する、日本を代表する総合重工業メーカーです。1884年の創立以来、社会課題の解決に真摯に取り組み、長年にわたり培われた高い技術力と信頼性をもとに、国内外の産業・インフラの発展に貢献しています。

原子力分野においても、原子力施設の設計・製造・保守を通じて、安全性と信頼性の向上に取り組んでおり、現在では世界各地に拠点を展開し、グローバルなサプライチェーンに対して高品質な製品・サービスを提供しています。

2025年7月31日(木)に実施された認証授与式にて

三菱重工業株式会社 原子力セグメント 副セグメント長 兼 神戸造船所長 柴戸 要(右)
LRQAリミテッド 日本代表 堀川 康(左)

 

今回の認証取得に関して原子力セグメント 副セグメント長 兼 神戸造船所長 柴戸 要よりお話を伺いました。

 

  • ISO 19443認証取得を実施するきっかけ、目的に関して

    これまでの原子力事業の経験を踏まえ、ISO 19443要求事項に対して、適切な品質マネジメント活動ができると考え、既に認証を取得しているISO 9001に加えて、ISO 19443の取得を考えました。

 

  • ISO 19443の導入の際の課題、また工夫した点

    当社は、原子力メーカーとして、これまでも品質マネジメントシステムを構築し、お客様の要求に合致した高品質の製品を納入してまいりました。そのため、まず実施したことは、既存の品質マネジメントシステムが、ISO 19443の要求事項に合致しているかどうかを評価いたしました。その結果として、概ね合致していると評価しましたが、更に要求事項への適合性を高める上で品質マネジメントシステムを変更した方がよい点は、マニュアルに追記する等して変更を行いました。

 

  • ISO 19443導入後の効果・メリットに関して

    安全文化を醸成する活動は、従来より様々取り組んでまいりましたが、ISO 19443認証を受ける大きな利点の一つとしては、外部の視点で評価いただける点にあると考えております。これにより、活動の更なる改善が見込めるとともに、お客様からの信頼性向上にも繋がることを期待しております。

 

  • 認証機関にLRQAを選んでいただいた理由、また審査の感想

    当社は、原子力事業において、ISO 9001並びにISO 14001の認証をLRQAより受けております。その長年の審査を通じて、様々な改善提言を頂くことで、我々の品質マネジメントシステムの継続的な改善に繋がっており、今回のISO 19443認証取得においても、LRQAを選びました。

 

  • 今後の活用と展望について

    当社は、ISO 9001をはじめとした各種要求事項に合致する品質マネジメントシステムを構築し、原子力メーカーとして、高品質な製品及びサービスを提供し、原子力施設の安全性向上ならびに安定運転に貢献してまいりました。ISO 19443認証を取得することで、より信頼性の高い品質マネジメントシステムを構築し、原子力施設の安全・安定運転に更なる貢献を果たしてまいりたいと考えております。

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