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中小企業におけるISO 14001環境マネジメントシステムの取り組み

事例紹介:株式会社西村製作所

カメラ部品などの高精度なプレス加工で発展を続けてきた株式会社西村製作所では、環境ニーズの高まりを受けて2008年にISO 14001の認証を取得。

環境対応はもちろんのこと、風通しのいい社内体制やコンプライアンス体制の強化、さらには、コスト削減による黒字回復の達成など、次々と社内改革を実現させてきたという。(取材年月:2010年10月)

現場の実情に合わせたシステムを構築

1948年に創業以来、カメラなどの光学製品の絞り羽根やシャッター羽根など、極薄部品の精密プレス加工企業として、光学業界で名を馳せてきた株式会社西村製作所。現在では、様々な業界へ進出、そのプレス加工の精度は高い評価を受けている。

そんな同社が、顧客メーカーからの環境マネジメントシステム認証取得の要求を受けて、ISO 14001の認証を取得したのは、2008年のこと。ISO 14001のシステム構築にあたり、現場の実情とISOの要求事項をうまくマッチさせるのに苦労したと、常務取締役 西田 昇 氏は語る。

「例えば、ISOは部門毎の管理が要求されがちですが、当社のように30数人の企業規模では部門毎で管理するよりもフロア毎で管理した方が効率的だと考えていました。様々な議論を重ねながら、当社の実情に合ったシステムを構築してきました。」

認証取得をきっかけとして風通しのよい組織へ

また、同社では、環境負荷やコストを削減するために、毎月の電気使用量を確認できる計測器の導入や、プルスイッチの照明への切り替えなど、様々な取り組みを行ってきた。さらに、営業車両の燃料コストを削減するために綿密なコスト削減シミュレーションを行い、ハイブリッド車を導入。製造現場の環境改善のための集塵機は、社員が局所排気装置を自作して導入コストを低減するなど、キメ細やかでメリハリのある取り組みを推し進めてきた。

こうして、同社では、2008年12月にISO14001の認証を取得したが、その効果を西田氏は次のように語る。

「すべての従業員が同じ目標を目指して話し合いを重ねて、意思疎通を図っていくことで、自然とコミュニケーションが活性化していきました。事務部門と製造部門、役員とパート社員など、これまでコミュニケーションが取りづらかった関係でも、何でも言い合えるようになったことで、これまで以上に業務が効率的に進むようになったと感じています。」

さらなる社内活性化へ向けて生産会議をスタート

同社では風通しのよくなった組織をさらに発展させるため、新しい取り組みを次々とスタートさせた。そのひとつが、2009年4月にスタートした部門間の連携を強めるための生産会議だ。

「生産会議では、各部門のリーダーが集まり、活発な議論が繰り広げられました。世界的な不況の影響を受け、受注に偏りが出てしまい、限られた機械、スタッフだけが忙しく、他は手が空くなど、業務状況にバラツキが出るようになった際に、生産会議で“スタッフの多能工化を推し進めれば解決できるのはないか”という意見が出たのです。多能工化は、各スタッフのスキルアップ、モチベーションアップにもつながりましたね。」(西田氏)

また、この多能工化は、業務の効率化だけではなく、万が一スタッフが病気、ケガなどで休んだ場合のリスク対策、事業継続体制の強化にもつながっている。さらに、同社では、労働安全衛生推進者や防火責任者を新たに任命するなど、環境対応だけではなく様々な分野の管理体制を整備していった。


『株式会社西村製作所様 事例紹介』
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